父の退職で我が家は、ざわめきました。母はため息がすごく、妹はもう家に寄りません。リストラ寸前だった父なので、自分から辞めて、退職金を3割増しにしてもらったそうですが、これからの生活を考えると、目先真っ黒といった感じでした。でも、意外と父は冷静で、今度は友人と一緒に会社設立の手続きをしていると言い出したので、これも驚きの種でした。私は、前向きなところは納得いくけれど、でも、これでうまくいくほど甘くないだろうと思いました。
そんな家族の反感も予想通りだったようで、父に司法書士事務所から電話があり会社設立の手続き完了と、これからのフォローや相談役として、付き合っていくそうです。友人に連絡して、これで会社としてスタートができると嬉しそうでした。詳しく聞くと、ニコニコしながら、実際にアイデアは友人が基盤で、何でも屋というと、聞こえが悪いかもしれないけれど、福祉関係の仕事をしたかったと言っていました。内容的には、困っている方の家に行って、代行して行う仕事だそうです。掃除や、買い物、友人は料理もでき、機械関係は父が担当だと言います。すごく楽しそうでした。
母に詳しく話しをしようとすると、怖い顔をするので、収入を渡してそれから話しをするそうです。結構需要がこのあたりは多く、買い物難民がいるそうです。お年寄りが多い地域でもあり、スーパーも歩いて20分といったところですね。自転車で買い物ができればいいのですが、そうはいかないのが現実だそうです。この話を父から聞いて、私の偏見は消えました。父がやっていることは、結構まともで、地域のためになる、そして収入にもつながることだからだそうです。でも、お年寄りからは、そんなたくさんお金はいただかないそうで、ついでに買って来てあげる程度なので、サービスの部分がほとんどだと笑いながら言っていました。会社設立と言っていたけれど、こういった業務もありだなと感じて、さすが父だと、ほんの少し尊敬しています。