初心者でもわかる商標登録

商標登録について初心者でも分かるように解説致します。 - 著名商標を使った結果

著名商標を使った結果

商標登録をする場合、一番気をつけることは、著名商標とかぶらないようにすることが大前提です。
メジャーからマイナーなネーミングがありますが、基本的にはどれとも被らない非類似性の高いネーミングを行うことが重要なのです。

例え

実際に商標登録が出来なかった場合の判例では、印刷物のジャンルでリナックス/Linuxという商標権を獲得した企業が、異議申立てをされ、登録が無効化になるといったことが平成14年に起こりました。
パソコン関連に詳しい方ではご存知かと思いますが、リーナストーパルズによって開発されたコンピューターオペレーティング・システムであるLINUXを想起してしまうからだとされたからです。
印刷物などであれば、それを配布した際、出所が混同してしまう恐れが多分にあるとして、登録の無効化を決定されたわけです。
このように広く世間で認知されている著名商標を商標登録のネーミングの一部にでも入れることは非常に危険だということです。
著名商標とは、日本の電機メーカーの大手であるPANASONICやSONYといったもののように、商品やサービスといったものがある特定の一分野に留まらず、広くユーザーに浸透をしている商標のことを指します。

慎重にネーミングをつける

自身では特定のジャンルに留まっているネーミングだとしても、世間ではそのように判断されていないことも少なくありません。
著名商標の場合には、商標を出願していないジャンルのもので、他社が商法出願を行なった場合でも、不正競争防止法などで差止を行うことが可能になっていますから、使用は慎重に行うべきでしょう。
その時は商標登録が出来たとしても、後々に商標調査などで使用が発覚し、異議申立てをされた場合には、登録取り消しといった憂き目に遭ってしまうことも珍しくないことを覚えておきましょう。
著名商標としての明確な定義は存在していないことから、少しでも世間に浸透しているものを、ネーミングの一部としてでも用いることは危険だということを覚えておきましょう。

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